2018年12月29日土曜日

第797回 【一所懸命 一つの場所に命を懸ける】浅川 智仁氏 (新宿区倫理法人会 会員)

2018/12/19(水)

横浜市青葉区倫理法人会

第797回 経営者モーニングセミナー


【講話】新宿区倫理法人会会員 浅川 智仁氏

テーマ:一所懸命 一つの場所に命を懸ける


会長挨拶


いつものバレエスタイルでのあいさつに始まりました。

今月の誕生日の二人の方は、今日は都合が悪く、

モーニングセミナーを欠席。

改めてプレゼントをお届けすることになりました。


今日の講話者浅川智仁さんは、

昨年度の県のモーニングセミナー(MS)委員会で

委員長を務めた武内会長のサポートをする副委員長

として活動された川崎歌子幹事からのご紹介です。


MS委員会の活動では、

武内さん、川崎さん二人で神奈川21単会のMSを

 回ることがあったのですが、その移動中の車で

 今回講話される浅川さんのテープが流れていて、

 そのテンションの高いテープを聴いて、ぜひ

 講話をお願いしたいということになり、その念願

 が今日叶いました。



今日のゲストは5名。

 当会場に初めて足を運んで下さり、

 会場に馴染んでもらいたいこともあり、

 お一人ずつ一言、ご挨拶を頂戴しました。



講話


はじめに浅川さんの自己紹介



営業のコンサルタントとして、
企業と個人向けに営業のすばらしさを伝える仕事を
10年間やってきました。

倫理の17か条の話は、
浅川さんが従事した欧米の成功哲学ナポレオンヒル
にも同じような17の考え方があり、古今東西大切
なものは変わらないと感じました。

その中の一つに、
DO IT. NOW(思ったらやれ!)があります。
それを新宿倫理法人会で講和したところ、
当日、4名の方が新入会となったエピソードがあります。

ぜひ、前のめりで聞いてください。

テーマ:本日の一所懸命について・・・?
私自身がどういうことを大切にして生きてきたか?
営業をやる上で、売れる人と売れない人の違いは、
どんなことを考え行動しているのかを一所懸命を通じて
お話ししたいと思います。

一【生】懸命と違い
一【所】懸命 場所に命を懸ける の由来は、
鎌倉時代に将軍のために活躍したお百姓さんに、
将軍から奉公した度合いに応じて土地が与えられ
たそうです。
その受けた御恩をお百姓さんが命を懸けて大切に
守って行ったことが一所懸命となったそうです。

そんなことから日本では地主が大切に思われる
ようになったと考えられ、現在においては、
一所懸命は、今この瞬間が私たちにとって大切な
場所なので、命を懸けて守って行こうと考えるようになり、
浅川さんはそれを自分の会社の社是にしているそうです。


2011年3月11日 と一所懸命
東日本大震災の日です。
日本人のだれもが、その時、どこで何をして、
だれのことを思っていたかを覚えているはずです。

あなたも考えてみてください!

その時浅川さんは、
父親のことを思い、父とあっておけばよかった。
と思ったそうです。

山梨県清里で議員を代々続けるような名家で
浅川さんは育ちました。
その後、議員をしていた父親が落選し、父親
の会社は商売が傾き倒産、そして一家離散。
借金を抱え、両親が離婚、母親の面倒を見る
ことになった浅川さんは父親とは疎遠となり、
震災という危機を通じて、改めて父を想うこと
になったそうです。

浅川さんの経歴
早稲田大学で東洋哲学を専攻、
いろんな方々から宗教、哲学を勉強して
就職できるのか?
おかしいんじゃないか?と言われる中で、
自論は、法律学、経済学、政治学、商学は、
人が幸せになるために、人が作るものだと思い、
大学時代は、その人を理解していきたいという
考えで宗教哲学を学ぶことになりました。
学びのキッカケとなった3つのこと
1.自分は誰のために生きているのか?
『チャゲ&飛鳥』の詩の一説です。
浅川さんには、何も手が付けられないほど、
影響を受けた言葉です。

そして、この言葉(問い)に答えられるようになるには、
伯父様のアドバイスもあって、歴史・哲学・宗教を学ぶことになりました。
また、衝撃的な出会った言葉がありました。


2.命とは時間に宿る
これは94から95歳でも睡眠時間4時間で、
講演、執筆、医師としての問診を続ける
日野原重明先生が書かれた『生き方上手』の中の一行。
時間の無駄遣いは命の無駄遣い、
特に相手の時間を奪うということは
相手の命を奪うという心構えになりました。
お客様にプレゼンする時間はそれに当てはまり、
中途半端なことはできないと感じました。

3.時間とは感情である
『相対性理論てなんですか?』
と子供に問われたアインシュタインが答えた言葉です。
人の感情によって、時間は長くもなり、短くもなるというのがその真意。
例えば、大好きな人と、大好きな場所で楽しむ飲み会。
苦痛に思える会議
このイベントで浅川さんが辿り着いたことは
・感情を無駄に遣うということは、時間を無駄に遣うこと
・時間を無駄に遣うということは、命を無駄に遣うこと


具体的な感情の無駄遣いからの一所懸命
感情の無駄遣いは、今を生きていないこと
 過去を想いわづらって、未来を考えすぎて
 行う事。
★持ち越し苦労、取り越し苦労
持ち越し苦労:
キャンセルを食らって、なぜなんだとずっと
落ち込んでしまう人
クレームが来てジタバタして行動しない人
取り越し苦労:
この時間は、電話がつながらないと思うので
と言って電話を掛けない人
ノストラダムスの大予言を信じて動かない人
日本経済は、今低迷しているので何やっても意味がないと
思う人
浅川さんの以前は
『石橋を叩いて渡る』ではなく、
 本田宗一郎さんが言った
『石橋は、壊れる前に渡り切れ!』
でもなく、 『石橋を叩いて壊して出来ない事を証明する』
タイプの人間だったそうです。
その中で、営業でも、スポーツでも、
ビジネスでも、学業でも、巧く行っている人は、
今この瞬間を大切にしていることがわかり、
このことを解決する唯一最善の思考方法が
一所懸命だと気づき、今いるこの場所に命を
懸けるようになりました。


皆さんにとって、大切な人は誰ですか?
みんなで、シェアすると、
大切な人は、家族!父親、母親!夫、妻!
がでてきました。
あるトレーナーが言ったのは、
今自分にとって大切なのは、
今目の前にいるあなたです。

なぜならば、
今命の時間を共有しているのがあなただからです‼️
シェアした答えは、一所懸命という概念から言えば、
今この瞬間、私たちは過去や未来を見て答えて
しまっていたようです。

今を懸命に生きていると考えれば、
目の前の方を大切にできず、なぜ家族を大切できるのか?
そして、今を一生懸命に生きると、
過去の事実は変えられませんが、過去の意味づけを
変える事ができます。
例えば、実家の倒産で多くの借金の肩代わりをした
浅川さんは、返済のために営業をしていました。
正直『なんでだよ!』『なんで俺が!』という想いも
ありましたが、今目の前の電話、今目の前のお客様に
集中しようと仕事をしていくと、どんどん数字が上が
るようになり、『借金があったからここまで結果が
でたんだ』と思えるようになり、父親への感謝の念が
沸き起こりました。
このことで、過去の逆境や失敗が、財産になってきました。

過去の逆境や失敗にはそれと同等か
それ以上の利益の種がある
ナポレオンヒルの考え方のひとつです。

ポイントは利益の種
利益の種だから、自分で育てて、発芽するまで、
自分の想いと行動を懸けなければなりません。

倫理にも、病気は気づきだという条があります。
病気で生活の節制が必要だという気づきを与える
というのは、同じような考え方だと思いました。
(7条 肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号)

今に集中、今を懸命に生きると未来の準備ができる

今を懸命に生きる考え方は、自分が救われてきました。
自分がぐらついたり、不安になったり、恐れていたりする
ときの思考は、過去か未来に向いています。

例外なく、忙しい人は悩めない。
なぜならば、悩む人は考える時間があるから・・・。

思考を無駄遣い、感情を無駄遣いしているのは、
過去を想い、未来のことを考えているからです。
ぜひ一所懸命の考え方を自分に使ってみてください。

最後に
25歳で父親の友人に抱えてもらい、
ビジネスのイロハを教わりました。
そんな折、大プロジェクトのリーダーに
抜擢してもらい、その責任の重さを感じ
ストレスで吐き気がするほどの状態になった時、
出勤途中のお寺に張り紙が張ってありました。

『大丈夫!
 仏様はあなたが背負えない重荷は背負わせない!』

この一言が、その時の自分には、グッときて
『今やっていることは、今の自分で背負えるから
渡してくれたんだ!』と感じました。

そして今、
目の前の社員の生きがいや働き甲斐を与え、
売上に苦しむ営業マンの勇気を与えることが、
今この瞬間に仏さまが与えてくれた重荷だと思い、
それを解決して、次の方に渡していくのが仕事だ
と思って活動しています。

以上

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